岡山県総社市周辺には昔、吉備の国がありました。
今でもたくさんの大きな古墳が残っていることでもわかるように、この国は約1300年~1400年前には、大和朝廷と
肩を並べるほどの強大な勢力を持っていました。
吉備の国の総鎮守である吉備津神社に残る『吉備津神社社記』という古文書の中に「吉備津彦命(きびつひこのみこと)
の温羅(うら)退治」という話がのっています。
吉備路(岡山県総社市)はおおらかな伝説のふるさとでもあり、吉備津彦命と温羅の物語は「桃太郎」昔話の原型に
なっているといわれています。吉備津彦命が桃太郎、温羅が鬼である。
この物語は。大和朝廷と吉備の国の激しい抗争を背景に生まれたものである。古代日本列島の中で吉備の国は
政治的にも文化的にも重要な地域だった。この吉備の国を従わせるために、大和朝廷は四道将軍として、吉備津
彦命を吉備の国に派遣したのだった。
その物語とは…