『温羅』  昭和58年 作曲

 

吉備地方に古くから伝わる温羅伝説をモチーフにした曲。
舞台上手に温羅、下手に吉備津彦命を配し、物語を曲と所作で表現します。
曲の中盤での、命が矢を放ち、温羅が岩を投げ戦う場面もじっくりとご覧ください。

 

 


ええとこ囃子』  平成6年 作曲

 

夏の市民祭りの締めくくりとしてすっかりおなじみとなりました。シャッフルのリズムに乗せ、シンプルで軽快な笛の旋律と各パートのソロ演奏をお楽しみください。
さあ、客席の皆さん、手拍子、足拍子で一緒に盛り上がりましょう。

 

 


『雪舟』  平成元年 作曲

 

水墨画の世界を極めた画聖「雪舟」。その誕生から晩年までの静かで力強い生涯を表現した曲で、据太鼓のシャープで迫力のある演奏が魅力です。
雪舟の心を感じてください。

 

 


『四助』  平成2年 作曲

 

当り鉦・摺り鉦・チャンギリなど多くの呼び名がある四助と本来の桶胴のもつ味わい、間とコンビネーションで醸しだす人間味を味わってください。

 

 


コスモス Cosmos』  平成5年 作曲   平成18年 編曲

 

星が一つ 自らを灼熱の炎で包む
  無重力 真空 漆黒の暗闇
 混沌としたその空間に光が生まれた
    森羅万象に生命を吹き込みながら
    数多の星を照らし出す光
        今 動き始めた星達の鼓動

 

 


『古代』  平成7年 作曲

 

「真金吹く吉備」に思いを馳せて・・・。

 

 


『動』  平成10年 作曲

 

投馬国の地の底から湧き上がるエネルギーと人道をイメージした曲。立ち台、桶胴群、宮太鼓、締太鼓など多くの太鼓を使用。そのみなぎる躍動感を感じてください。

 

 


『彩創』  平成11年 作曲

 

締太鼓四丁からなる小曲。このシンプルな構成で、音の「高低」とピアニシモからフォルテシモまでの「強弱」のみで表現します。静寂さの中に、いかに彩を創り出していくかが打ち手の醍醐味となっています。

 

 


『風籟』  平成11年 作曲

 

風、それは・・・。山間を駆け巡る風は時に楽しく、時に激しく、またあるときは静かに。そんな、さまざまな「風」を団扇太鼓、桶胴太鼓で表現。さて、あなたはどんな風を感じ取ることができるでしょうか?

 

 


『雷雲』  平成12年 作曲

 

和洋折衷。現代的なリズムにのせ、和太鼓の新しい可能性へ踏み出した曲。黒くたちこめていた雲はやがて稲光を発し、豪雨とともに大地をとどろかすほどの叫びをあげ・・・。

 

 


『風の谷』  平成13年 作曲   平成18年 編曲

 

三味線は水の流れを,桶太鼓は吉備の谷間を走る風を、篠笛はその風に乗って舞う鳥を表します。三拍子特有の疾走感を感じてください。
悠久の時と水の流れが造りだした大峡谷、その谷を吹く風は優しくもあり、厳しくもあり・・・。

 

 


『衝動』  平成13年 作曲

 

ふいに走り出したくなることはありませんか?
体の奥から沸き立つ何かを感じ、じっとしていられなくなることはありませんか?
我々はあるのです。

 

 


『宴』  平成14年 作曲

 

「おい、今年もはぁ田植えがすんでもぅたど」
「ほんなぁ、宴でもしょおやぁ。しょおりゃあ皆よってくらぁ」
「おぉ、ほうじゃ、ほうじゃ!」
ええなぁー、こんなん・・・。

 

 


『天翔け』  平成15年 作曲

 

限りなき大空を翔けぬけし天馬よ
その蹄は音を刻み
その翼は風と唄う

 

我はその背に乗り
天を満たせし音に酔おう

 

※「背」読み「せな」

 

 


『旦舞』  平成15年 作曲

 

美しき吉備の郷の夜明け・・・。それは太古の昔より幾度となく繰り返され、そこに生きる人々の喜びとなってきたもの。この曲を聴き、鬼ノ城から望む日の出に酔いしれ、喜び舞う古の吉備人の情景を想像してみてください。

 

 


『鼠画』  平成15年 作曲

 

柱に縛られた雪舟が涙で描いた「ねずみ」。
その鼠の画に生命が宿り・・・、やがて群れをなし野生を求め駆け去っていく様を締太鼓のみで表現しています。

 

 


『焰火衆』  平成15年 作曲

 

太鼓打ちの身を焦がす 情熱の焰
それは絶えることなく 音とともに 燃え広がる

 

今回は九人の若者が桶胴太鼓を担ぎ、
草原を走る野火の如く、その情熱を打ち鳴らします。

 

 


『小梅』  平成16年 作曲

 

暦の上では既に春となっているが、まだまだ寒さも厳しい。
しかし近頃,やっと月もおぼろに、梅もほころびだし・・・、春の気配もようやく調って来たようである。
梅の香りに心弾ませ、待ちわびた春のおもむきを、篠笛の旋律に乗せてお届けいたします。

 

 


『山峡の暁』  平成17年 作曲

 

 

 


『となりの爺さんともも畑』  平成17年 作曲

 

ある日、ケンジくんは仲のいい友達とあそんでいました。山を歩き、野を駆けり、汗まみれになって遊びました。「次はあっち行こーでー」

あらら、ケンジくん達が向かったのは恐くて有名な隣のお爺さんの桃畑。
さあ、どうなることやら・・・

 

 


『一』  平成17年 作曲

 

和太鼓は生きものであり、自然の音を心をこめて一打渾身で打ち込むことにより、魂を揺るがす。
精神性や特殊性を生かした「一」がすべてを物語る。

和太鼓とは・・・曲とは・・・感動とは・・・一音の響きに託して

 

 


『烈火の大地』  平成17年 作曲

 

遠き昔よりこの大地は多くの恵みを与えた
また 時として多くのものを呑み込みもした

 

朝日に燃える山々は荒々しくそびえ立ち
小さき人の目には抗い難き神々の姿と映った
彼らは多くの力を与えた
そのひとかけらが 今 この撥に宿る

 

 


『道』  平成18年 作曲

 

 


『破軍』  平成19年 作曲

 

豪族・温羅との戦いに挑む大和の軍勢。
初霜に陽が差す頃、ついに出陣の太鼓が鳴る・・・。
未だ見ぬ鬼への恐れを呑み込み
合戦の地、鬼ノ城へむかう。

 

 


『風声 ~凩~』  平成20年 作曲

 

吉備の野に冷たい風が吹いてきました。

 

その風は 木の葉とともに舞い踊り
秋の終わりを告げにきました

 

その風は 雪のかけらをいざない
冬の始まりを告げにきました

 

 


『山峡の朝霧』  平成20年 作曲

 

 


『小さな雨』  平成20年 作曲

 

 


『破竹』  平成20年 作曲

 

 


『雲海の果て』  平成21年 作曲

 

自分が何処にいるのか、何処へ向かっているのかも分からない、深い雲海の中。
突き抜け、浮上した先には、迷いも不安もない、拘束するものさえ、そこにはない。
しがらみも何もない状態で、その空間と時間を感情のままに・・・

 

 


『千回の四季』  平成21年 作曲

 

大地をつかむ『根』は深く強く

 

天地を貫く『幹』は太く高く

 

蒼空を巡る『枝』は広く長く

 

季節を彩る『葉』は色濃く美しく

 


大地を走り 空を覆い ざわめき揺らぐ

 


数多の四季を重ねた命の証

 

力強い大樹の鼓動が聞こえてくる